防災を学ぶ日々

防災の教育を学んだ内容を日記として残していこうと思います。

持ち出し袋ゲームを作るのに困ったこと

持ち出し袋は、その人その人で中身が変わってきます。

だから、これをゲームや教材にしようとすると可能性が広すぎます。

なら、だれでも対象にできるものを作ればいいじゃないかと言われますが、これでは情報量が少ないことになり、良い教材にはなりません。

誰にでも対象にできるということは、情報量が多いじゃないかと思うかもしれませんが、実は意味のないことです。持ち出し袋で考えてみましょう。ここでの情報量とは持ち出し物品の数です。

 

例えば、中学生を相手に持ち出しリストの中から必要なものを選んでみようというゲームをしたとします。このとき災害の条件は付けずに、避難しないといけないとします。そうすると、どの災害にも対応できる持ち出し物品をえらばなければなりません。この状態は持ち出し物品が増え、情報量が増えたと思ってしまします。しかし、ここで得た情報を実際の災害に適応できるのでしょうか。

すべての災害に対応できるように作ってしまうとまず、持ち出し袋の中身が大変多くなってしまい、重くなってしまいます。また、例えば、土砂災害に必要ない物品(何日分もの水)は、荷物を重くしてしまい、避難を困難にしてしまうように、起きた災害に必要のない物品があったりします。

これらは、ゲームでしか考えれてないのです。なので、もっと条件を詳しく設定していく必要があります。

災害はなんなのか、避難所はなにがおいてあるのか、避難者はどれくらいなのかなど、こうすることで情報量が限られたものになるので実際に起きた時に対応できるようになってきます。

 

ここで、そこまで条件を狭くしてしまったら、その条件に合わない災害には対応できないじゃないかという意見が出てくると思います。

しかし、目的を持ちただし袋を作ることではなく、自分で選ぶ能力を身に付けさせることにすると良いと思います。

 

なので、条件と目的を明確にすることが大切です。